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【まとめ】ホームセンターの合板の種類・特徴・選び方

mokuzougakuin
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ホームセンターでは多種多様な合板が販売されていますが、どれを買えばいいのか分からない方も多いはず。

そこで今回は、約20年の経験を持つ現役のプロ大工(1級建築大工技能士で建築士)の私ピロ先生が、ホームセンターによく売られている合板の特性やDIYでの選び方について解説します。

この記事を読むと

  • ホームセンターに売っている合板の種類や用途、特徴
  • ホームセンターの合板のサイズや厚み
  • ホームセンターでの適切な合板の選び方

が理解できます。DIYに取り掛かる前にまずは材料を理解して、ホームセンターを有効に活用しましょう! 


ちなみに、合板選びに迷ったらとりあえず”ラワン合板T2”使え、というのがこの記事の結論です。意味は以下を読み進めるとわかりますよ。


※ホームセンターでビスの選び方に迷われている方はこの記事へどうぞ

 [ホームセンターのビスの種類と選び方]

※DIY初心者の方はまずはこの記事からどうぞ

 [DIY初心者の始め方完全ガイド]


1.ホームセンターの合板の種類と用途

ホームセンターで販売されていて、DIYによく使われる合板類は「コンパネ・OSB合板・針葉樹合板・ラワンベニヤ・ランバーコア」に大別されます。以下の物です。

●コンパネ…プロ用途:コンクリート型枠用材 / DIY用途:棚板など         

●塗装コンパネ…プロ用途:コンクリート型枠用材 / DIY用途:屋外工作

●OSB合板…プロ用途:構造補強用材 / DIY用途:仕上げ壁材・家具

●針葉樹合板(ラーチ合板)…プロ用途:構造補強用材 / DIY用途:壁補強

●ネダレス針葉樹合板…プロ用途:床構造材 / DIY用途:床構造材

●ラワンベニヤ(タイプ1)両面耐水…プロ用途:床下地材 / DIY用途:屋外工作

●ラワンベニヤ(タイプ2)片面耐水…プロ用途:床下地材 / DIY用途:家具や工作

●NON-JAS合板(ファルカタ合板)…プロ用途:工作 / DIY用途:家具工作

●シナランバー・・・家具仕上材、造作仕上げ材 / DIY用途:家具

●ラワンランバー・・・家具下地材 / DIY用途:家具

●ポリランバー・・・家具仕上材 / DIY用途:家具

これらの合板類の特徴をまとめたものが以下になります↓

同じ木の板なのに性質がここまで違います。

見た目・耐水性・耐久性・構造強度・価格は、上記のような特徴を有しています。

ラワン合板タイプ1(T1)は両面耐水で高価、ラワン合板タイプ2(T2)は表面のみの片面耐水でややコスパが良いです。

ちなみに、ラワンの木材が減ってしてきているため、最近だとラワン合板の代わりにファルカタ合板も流通してきています。

特徴としては、ラワンよりも軽くて柔らかい、色が白っぽい特徴があります。強度も若干劣り、耐水性がないものもありますが、DIYで使用するレベルですと問題にはなりません。

これらの特徴をよくつかんで材料選定することが、長く使える建物や家具を作るコツになってきます。

2.ホームセンターの合板のサイズと用途

ここからは、ホームセンターの売り場での一般的な流通サイズ、寸法別に一般的にどんな用途に使われているかを見てみましょう。

厚さ×短辺×長辺プロの主要な用途/DIY用途 で記載しています。


  • コンパネ 12㎜×900㎜×1800㎜=コンクリート型枠用
  • 塗装コンパネ 12㎜×900㎜×1800㎜=〃型枠用/屋外看板・農業の止水板
  • 針葉樹合板 12㎜×910㎜×1820㎜=壁面構造補強用・床下地板・屋根野地板
  • 針葉樹合板(根太レス合板) 24㎜×910㎜×1820㎜=床下地板
  • ラワンベニヤT1 12㎜×910㎜×1820㎜=水周りの床下地板/倉庫の棚
  • ラワンベニヤT2 12㎜×910㎜×1820㎜=家具製作下地材・各種下地/工作用途
  • ラワンベニヤT2 9㎜×910㎜×1820㎜=家具製作下地材・押入れ枕棚
  • ラワンベニヤT2 5.5㎜×910㎜×1820㎜=家具製作下地材・下地パッキン材
  • ラワンベニヤT2 3.8㎜×910㎜×1820㎜=家具製作下地材・下地パッキン材
  • ラワンベニヤT2 2.5㎜×910㎜×1820㎜=家具製作下地材・床養生材
  • NON-JAS合板 12㎜×910㎜×1820㎜=作業時の仮設床/工作用途・棚等
  • OSB合板 9㎜×910㎜×1820㎜=壁面構造補強用/内装仕上※非推奨
  • シナランバー 12㎜×910㎜×1820㎜=家具化粧板
  • シナランバー  24㎜×910㎜×1820㎜=家具化粧板・間仕切パーテーション
  • ラワンランバー  15㎜×910㎜×1820㎜=家具製作下地材
  • ラワンランバー  18㎜×910㎜×1820㎜=家具製作下地材
  • ラワンランバー  21㎜×910㎜×1820㎜=家具製作下地材
  • ポリランバー 12㎜×910㎜×1820㎜=家具引き出しの内箱
  • ポリランバー 18㎜×910㎜×1820㎜=家具・棚
  • ポリランバー 22㎜×910㎜×1820㎜=家具・棚

※タイプ1は”T1” タイプ2は”T2”と表記しています。

※使用例はあくまで一例です。また、ホームセンターに主に売っている合板のみを上げています。

※ファルカタ合板の場合は、”ラワン合板NON-JAS” と一緒です。

3.ホームセンターの合板の製造方法と特徴

コンパネ、OSB合板、針葉樹合板、ラワンベニヤ、ランバーコア….

何の違いかさっぱり分からない方も多いかもしれませんね。合板の作り方にはいろいろな種類があり、それによって特徴が変わってきます。解説します。


「コンパネ、針葉樹合板、ラワンベニヤ」の製造方法

これらは原木の丸太をロール状に薄く長く削り出して作られた、幅の広い板材「単板」によって構成されています。単板の厚さは0.8mmから4.2mmなど、用途に合わせて作られます。

そもそも木材は薄ければ薄いほど、時間の経過や湿度等の環境要因で反ったり狂ったりしていきます。

そこで、単板を接着剤と圧力によってそれぞれの層の木繊維と直行方向に、何層にも重ね合わせ、単板の弱点である反りを解消したのが、基本的な「合板」の形状となります。

構造耐力に強い単板を使ったり、表面に耐水処理をしたり、用途により多種多様な加工が施されます。

選ぶ時の注意点があるとすれば、木造建築工事に使われる一般的なほとんどの合板(針葉樹合板やラワンベニヤや化粧ベニヤ)はサブロク形状と呼ばれる91㎝×182㎝が規格寸法なのですが、”コンパネ類”に限っては90㎝×180㎝で小さい点です。

これは、コンパネと呼ばれる製品は、そもそもコンクリート構造の型枠工事に使われるために製造されているため。

木造建築工事は尺貫法と呼ばれる1尺(303㎜)の倍数が基本なのに対して、コンクリート工事はミリメートル法が基本なのです。

●コンパネ:メートル法を基準とした100㎜の倍数基準だから900×1800

●その他のほとんどの一般合板:尺貫法である303㎜の倍数に近い910×1820

同じような見た目でも”横で10㎜、縦で20㎜”も小さいのです。

耐水性があり丈夫で見た目もいいものが多い便利なコンパネですが、購入時は特に気を付けてください!!


「OSB合板」の製造方法

OSB合板とは「オリエンテッド・ストランド・ボード」の略です。DIYでよく使われる人気の合板、みなさんも必ず見たことがあるはずです。

合板の製造方法はまず、原木の丸太を使用するところまでは他の合板と一緒です。

ここからが大きな違いになるのですが、これらの丸太を、一定の厚さ(通常0.6〜0.7mm)の削片に加工されます。

削片に接着剤を塗布した後、高温(110〜135℃)で圧縮して接着剤を硬化させます。このこれにより、強度と耐水性が向上します。

最後に、合板の表面を平滑に研磨し、所定の寸法に切断。これでOSB合板の完成です。

●ホームセンターのOSB合板のメリット:お洒落・安価

●ホームセンターのOSB合板のデメリット:狂いやすい・水に弱い・そのままでは塗装できない・臭気がキツイ 

木片を圧縮して形成しているので、水には弱いですし、ねじれや狂いやすい特徴があります

表面も接着剤でコーティングされているので、そのままでは塗装ができません。どうしてもペンキで塗装したいときはこういうものを使ったりしますが、個人的には塗装はお勧めできません。


また、ホームセンターで取り扱っているOSBボードは安価でいいのですが、臭気が意外ときついです。

そもそもホームセンターのOSB合板は構造補強用合板で、内装に使うようには作られていないからです。(違いは接着剤の種類かと思います)

内装に使った場合、6か月程度は臭いを我慢する必要があることを覚悟しましょう。

化学物質に過敏な方は、特にご注意!(内装用のプロ用OSBも探せばありますが、お値段が高いですよ)



「ランバーコア・ポリランバー」の製造方法

完成したラワンの薄ベニヤに、更に芯材となるファルカタ材という樹種の木片を挟み込んだものが、ラワンランバーと呼ばれる厚手合板になります。

シナベニヤという化粧ベニヤにファルカタ木片を挟んだものをシナランバー、ポリベニヤという塗装合板に挟んだものをポリランバーと呼ばれ、家具工作に多用されます。

家具で使用する場合は、18㎜~22㎜程度の物が使い勝手が良いでしょう。

流通寸法は910㎜×1820㎜程度のものと1220㎜×2440㎜程度のものが多いです。お値段がかなり高い特徴があります。

ポリランバーの場合は、切断後の小口にテープを貼るときれいに仕上げることができます。



おわりに

いかがでしたでしょうか。

DIYには材料の判断が大事になってきます。少々お高いのですが、ラワン合板T2は万能で、ホームセンターなら品物を選べますので、何を使ったらいいか迷うときはこれを選びましょう。

合板選びが分かったら、次の難関ビス選びの記事へどうぞ↓

ホームセンターのビスの種類と選び方|DIY初心者でも失敗しないコツをプロの大工が徹底解説

建材の知識は一度覚えてしまえば応用が利く知識ですので、ぜひ覚えてDIY技術をワンランクアップさせてみてください。

木造学院では、DIYの技術解説を行っていますので、ぜひ一度ご覧ください

最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ピロ先生 (鹿内浩樹)
ピロ先生 (鹿内浩樹)
1級建築大工技能士・建築士・職業訓練指導員
 山形県鶴岡市発のDIY講師 大工のピロ先生と申します。プロの現役大工・家具職人。所持資格は1級建築大工技能士・建築士・職業訓練指導員。  木造学院では、この道約20年近くの経験をもとにし、コンテンツをお届けします。  DIY工事をサポートするツールとして、皆様の建築DIYへの挑戦をサポートして参ります。
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