【まとめ】ホームセンターの木材の種類・特徴・選び方
DIYを始めると、まず最初にぶつかる疑問が
「ホームセンターには木材の種類が多すぎて何を選べばいいのかわからない」
という問題です。売り場には”ツーバイフォー材・杉・松・合板・集成材…” などなど多種多様な木材が並んでいます。初心者がどれを買ったらいいか途方に暮れるのは当然かもしれません。
しかし、ホームセンターの木材選びは大きく次の3つの種類に分けて考えれば簡単です。
ホームセンターの木材の種類
①無垢材(天然木そのまま)

②加工材(人工的に加工された木材)

③合板(薄い板を重ねて作る)

この基本構造を理解するだけで、DIYの木材選びは一気に簡単になります。

この記事では、約20年の経験を持つ現役大工であり、1級建築大工技能士・建築士でもある私ピロ先生が、
・ホームセンターの木材の種類
・それぞれの特徴
・DIYでのおすすめ用途
を初心者にもわかりやすく解説します。
迷ったらとりあえずこれを買っておけという木材もご紹介しますので、ぜひDIYの参考にしてください。
もくじ
結論:迷ったらこれを買おう
用途が多用途だったり、作業に取りかかるのはしばらく先になるかも、など不確定要素が大きいときは、とりあえず以下の材料を選ぶようにしましょう。
・【無垢材】→杉
・【集成材】→赤松集成材
・【合板】→ラワン合板 T2(タイプ2)
詳しい理由は以下詳しく解説します

2.ホームセンターの木材の種類は大きく3つ
ホームセンターに並んでいる木材は、大きく分けると以下の3種類です。
| 分類 | 特徴 |
| 無垢材 | 天然の木をそのまま製材した木材 |
| 加工材 | 人工的に加工して安定性を高めた木材 |
| 合板 | 薄い板を重ねて接着した木材 |
木材売り場で混乱しないためにも、DIY初心者はまずこのおおまかな分類を参考にするところから始めましょう。
では、それぞれの木材を詳しく解説していきます。

①無垢材(天然木)

無垢材とは、丸太からそのまま製材した天然木のことです。
自然の木そのものなので
・木の香りがある
・木目が美しい
・加工しやすい
という特徴があります。
一方で
・反りや割れが出やすい
・寸法が安定しにくい
という特徴もあります。
ホームセンターでよく売られている無垢材を紹介します。

SPF材(2×4材)
SPF材はホームセンターDIYの定番木材です。
SPFとは
- Spruce(スプルース)
- Pine(パイン)
- Fir(ファー)
の3種類の針葉樹の総称です。
特に**2×4材(ツーバイフォー材)**として販売されていることが多く、
DIYでは非常に人気があります。
特徴
メリット
・安い
・サイズが規格化されている
・強度がある
デメリット
・反りが出ることがある
・節が多い
DIY用途
・棚
・家具
・DIYの骨組み
杉(すぎ)
杉は日本で最も流通している木材の一つです。ホームセンターでも大量に並んでいます。比較的狂いも少なく用途も広い、オールマイティプレイヤーです。迷ったらこれ一択です。
特徴
メリット
・軽い
・柔らかく加工しやすい
・価格が安い
DIY初心者でも扱いやすい木材です。
檜ほどではありませんが、適切な屋外木部保護塗料などで適切な処理をすれば、屋外でも使える耐水性はあります。
デメリット
・柔らかいため傷が付きやすい
・ビスの効きがやや弱い
DIY用途
・棚板
・壁板
・DIY家具
檜(ひのき)
檜(ひのき)は、日本の建築で古くから使われてきた高級木材です。檜は耐久性が高く、腐りにくい木材です。ヒノキチオールという成分が含まれているおかげで、白蟻の食害にも強いです。
また、檜の香りには リラックス効果があるともいわれています。
そのため建築では柱・土台・風呂材などにも使われることがあります。
DIYではまな板・インテリア材・屋外の工作物 などとしての用途が考えられます。
特徴
メリット
・独特の良い香りがある
・耐久性が高い
・油分が多く水に比較的強い
デメリット
・値段は比較的高価
・節が多いものが多い
・油性の浸透系塗料(油性キシラデコール等)は塗りムラが出やすい
油分が多く水に強いので、屋外で使う木材としておすすめです。
値段はそれなりに高価なのですが、予算が許せば積極的に採用を検討しましょう。
また、その場合は水性の木部保護塗料を使うようにしましょう。
※油分が多いため油性の保護塗料はムラだらけになりやすく、ぼくは昔ひどい目に逢いました泣
桐(きり)
桐(きり)は、日本で古くから使われてきた伝統的な木材です。
特に タンスや箱物家具などに多く使われてきました。
特徴
・非常に軽い・断熱性・調湿性が高い・虫がつきにくいなどの性質があります。桐は木材の中でも特に軽く、加工しやすいのが特徴です。
そのためDIYでは・小物収納・箱・軽い棚などに向いています。
また湿度を調整する性質や、木の中では比較的燃えにくい性質(とはいっても普通に燃えますよ笑)があるため、昔から・着物タンス・貴重品収納などにも使われてきました。
ただし木材としては 柔らかく傷がつきやすいため、テーブル天板などにはあまり向きません。
アカシア
アカシア材
最近ホームセンターでも増えてきたのがアカシア材です。
特徴
・非常に硬い・木目が美しい(まだらな濃褐色がめちゃくちゃお洒落)・耐久性が高いという特徴があります。
そのため、家具やテーブル天板に使われることが多い木材です。
ただし杉やSPFより硬いため、DIY初心者には少し加工が難しい場合があります。価格は若干割高です。
最近流行している樹種です。

②加工材(集成材・スケアー)

ホームセンターでは、天然木を加工して作られた加工木材も多く販売されています。
外国産の木材を加工したものが多いです。
その代表的なものが板材としてお馴染みの集成材、更には防腐土台として販売されているスケアーなどです。
集成材
集成材とは
よく「修正材」と探される方もいますが、正しくは「集めて成形した材」で集成材と呼びます。
小さな木材のブロックを接着剤でつなぎ合わせて、1枚の大きな板にしたものです。
木材は繊維に直行する縦部分同士の接着が苦手なのですが、その縦の継ぎ目はフィンガージョイントといわれるジグザグ加工をすることによりしっかりと接着接合され、高い強度が実現しています。
大きな板として使え、加工も簡単なので、家具やDIY材料として人気があります。
メリット
・反りにくい(無垢材は反りやすいですが、修正材は細かい木材が互いにクセを相殺し合うため、構造的に非常に反りにくい)
・強度が安定している(欠点部分を取り除いているため強度が均一)
・見た目がきれい(節が少なく、家具や仕上向きの材料)
デメリット
・屋外使用に向かない(接着剤を使用しているため雨風には弱く、屋外使用には向かない)
・水濡れ厳禁(圧縮形成と研磨して製造しているため、表面一部分だけに水滴がついたりすると、塗装する場合にそこだけ膨らんでいたり塗りムラが出たりして仕上時に目立つ)
・無垢材より高い(加工コストがかかるため、価格は少し高め)
集成材のDIY用途
集成材は次の用途に最適です。材料が均質で加工難易度も低いので、ホームセンターのカットサービスを使ってここからスタートするのもおすすめです。
・テーブル天板・棚板・家具・カウンター・本棚などなど

扱いやすくて安価でおすすめは赤松集成材。
しかし名前とは裏腹に、材質は日本の赤松じゃないのです(その正体は「欧州赤松(パイン材/レッドパイン)」集成材)
詳しい記事も別途書きますね。

スケアー(防腐処理した米栂”べいつが”)
ホームセンターでよく見かける木材に、防腐処理された土台や杭の材料である通称”スケアー”と呼ばれるものがあります。
北米から輸入されるWestern Hemlock(ウェスタンヘムロック)という木が、日本の栂に似ているため日本では**米栂(ベイツガ)**と呼ばれていて、防腐処理を施されたものが英語のSquare(正方形)から製品名となっているんだとか。
材料の表面に無数の傷穴がついていますが、これは、加工時に防腐用の薬剤を木に注入した跡です。
屋外で使った場合ここから雨水が浸透してしまい腐れの原因になるため、意外にも屋外での使用は不向きです。
大工の現場では土台として使われています。杉よりやや硬い木材です。
加工していても鑿など刃物で切り欠いた部分の小口はボソボソになるなど加工しにくい、時間の経過とともに狂いやすいため、材料価格は安価ですが僕はあまり使いません(昔、知らずに屋外の部材に使ってすぐにボロボロになったことがあります泣)
特徴
メリット
・安価
デメリット
・防腐処理されているが屋外では使えない
・ややくすんだ緑ががった色をしている
・木の表面に無数の浅い縦穴が開いている
・柔らかいが小口がバサつくため比較的加工しにくい
・時間の経過で捻じれたり曲がったりしやすい
狂うし湿気に弱く腐りやすいため、屋外用途には向きません。DIYでは、個人的にはあまりお勧めできない素材で、檜材の下位互換の位置づけです。

③合板(ベニヤ板)

合板(ベニヤ板)
合板とは、薄い板を重ねて接着して作った木材です。
木目を交互に重ねることで
・反りにくい
・割れにくい
・安定している
という特徴があります。
DIYでも非常に使われる材料です。
合板については【ホームセンターの合板の特徴と選び方】で詳しく解説しています。
迷ったら汎用性の高い”ラワン合板 T2(タイプ2)”を選びましょう。
理由は以下の記事で詳細に解説しています。
ホームセンターの合板の特徴とDIYでの選び方を現役プロ大工が解説!!

まとめ
ホームセンターの木材は大きく分けると無垢材・加工材・合板の3種類。
この分類を理解することがDIYの木材選びの基本です。
最初は難しく感じるかもしれませんが少しずつ覚えていけば問題ありません。
ぜひホームセンターの木材売り場で実際にこの記事を見ながら木材を手に取ってみてください。
材料がわかるようになると、DIYはもっと楽しくなります。

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